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トルコリラ乱高下、大統領の新対策の実現性や効果に疑問の声 - ロイター (Reuters Japan)

12月21日のトルコリラは不安定な動き。エルドアン大統領のリラ安対策発表を受けて一時15%上昇するものの、押し戻されている。写真はリラ紙幣。2017年10月撮影(2021年 ロイター/Murad Sezer)

[アンカラ 21日 ロイター] - 21日のトルコリラは不安定な動き。エルドアン大統領のリラ安対策発表を受けて一時15%上昇するものの、押し戻されている。

リラは序盤に1ドル=11.0935リラまで上昇。その後伸び悩み0856GMT(日本時間午後5時56分)時点では13.92リラで推移している。

エルドアン大統領は20日、リラ安による国民の負担軽減措置を発表した。

トルコ銀行協会(TBB)のAlpaslan Cakar会長は、大統領の発表後、市場で約10億ドルが売却されたとし、一連の措置のコストに財務省が対応するとの見方を示した。

それでもトルコの信用リスクは上昇。IHSマークイットによると、期間5年のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は613ベーシスポイント(bp)と2020年5月以来の高水準となった。

エルドアン大統領は、預金保証措置を打ち出したが、銀行関係者は、預金保証を導入するには、そのためのインフラや規制を整備する必要があると指摘、政府が預金者に支給資金にどのように課税するのか不透明だと述べた。

エコノミストからは、新たな措置は実質利上げのようなものとの見方も聞かれる。ただ、この措置ではリラの売り圧力は緩和しそうになく、財務省に負担が掛かる見込み。ビルケント大学(アンカラ)経済学部長のRefet Gurkaynak氏は「危険な結果をもたらす可能性がある」と述べた。

OANDAのアジア太平洋シニアマーケットアナリストのジェフリー・ハレー氏は、前日にリラは発表を受けて急伸したが。政府が新措置をどのように実施するかは依然不透明と指摘した。

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