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東京為替見通し=24日のイベント・週末日経報道で、一方的な円安進行は難しいか|FXニュース - ザイFX! - ザイFX!

FXニュース:2023年02月20日(月)08時00分

 海外市場でドル円は、米利上げが長期化するとの観測が高まりドル買いが進み、一時135.10円と昨年12月20日以来約2カ月ぶりの高値を付けた。ただ、135円台で上値の重さを確認すると持ち高調整目的の売りに押され134.06円付近まで下押しした。ユーロドルは一時1.0613ドルと1月6日以来の安値を付けたものの、売り一巡後は1.0698ドルまで買い戻された。

 先週末、年初来高値を更新したドル円だが、米金利の高止まりを背景に下値は支えられそうだが、24日に集中する複数の注目イベントを前に、過度な円安進行は難しいか。

 先週はアジア時間に、時間外の米債が売り込まれ(利回りは上昇)したが、アジア時間の動きを米国入り後は全て吐き出すなど、アジア時間でトレンドを作る難しさを市場が改めて認識した動きになった。先週末の上値トライ失敗を考えると、本日もドルを更に買い上げるには材料不足と思われる。また、本日は米国市場がプレジデンツ・デーで休場ということもあり、新たなドル買いとなる材料も不足することで、大きな動きを期待するのも難しそうだ。

 今週24日のイベントだが、東京時間午前には植田次期日銀総裁候補の衆議院での所信聴取と質疑応答が予定されている。同日午後には前金融庁長官の氷見野良三氏と日銀理事の内田眞一氏から所信を聴取したうえで、質疑を行う予定。また、所信聴取前の午前8時半には本邦の1月全国消費者物価指数(CPI)が発表されることで、インフレ高進となる中で、マイナス金利の弊害についての発言を避けて通ることができないこともあり注目度が高い。

 週末18日の日経新聞では、「緩和継続、徐々に修正か」と、日銀内のリフレ勢力が弱まっていることも報じている。ここ最近の日経新聞は、昨年12月17日に「政府、日銀との共同声明見直し論」を報じ、実際に12月19−20の日銀政策決定会合で長期金利の許容変動幅を拡大した。今月6日には、雨宮日銀副総裁の総裁就任はならなかったが、日経新聞は「打診」と報じ、実際に打診はされたともされている。そして、今月10日に「植田和男氏に日銀総裁の人事を固めた」ことも日経新聞がまず報じ、実際に正副総裁候補が日経新聞の記事通りとなった。このように、すべて日経新聞の先取り記事が正しい結果となっていることを鑑みると、18日の日経報道通り政府および日銀の新総裁の主導のもと、大規模金融緩和から出口に向けた地ならしになっていくということも信じるに値し、円売りから円買いに流れが変わる可能性もある。

 なお、24日には米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している1月の個人消費支出(PCE)価格指数が発表される予定で、日米ともに24日のイベント終了までは予断が許さない1週間となりそうだ。

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