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キーエンス純利益最高に 3629億円、23年3月期 - 日本経済新聞

記者会見するキーエンスの中田有社長(左)(27日、大阪市中央区)

キーエンスが27日発表した2023年3月期連結決算は、純利益が前の期比20%増の3629億円と、2年連続で最高益を更新した。欧米など海外を中心に、工場の生産性を高める産業用機器の需要を取り込み、海外売上高比率は同社として初めて6割を超えた。成長への期待は大きく、時価総額は1年前の日本株4位から3位に上がった。

「米国の設備投資需要が緩やかに回復し、欧州も底堅く推移した」。キーエンスの中田有社長は27日、大阪市内の決算会見でこう述べた。

売上高は9224億円と前の期比22%増えた。本業のもうけを示す営業利益は19%増の4989億円だった。24年3月期の業績見通しは、非開示とした。

売上高営業利益率は、前の期より1ポイント低い54%と、3年ぶりに低下した。ただ、ファクトリーオートメーション(FA)関連機器を手掛けるファナックオムロン(制御機器事業)は、それぞれ22%と18%で、依然としてライバルを上回る。

海外売上高比率は前の期より3ポイント高い62%と、初めて6割を上回った。地域別でみると、中国を含むアジアが20%増、米州は40%増だった。欧州は34%増、日本は12%増えた。

10年前の海外売上高比率は39%だったが、インドネシアやベトナムなどでも、発注を受けた当日に商品を出荷する「当日出荷」を実践。日本と同じ手法で「海外の現地企業との取引を増やしている」(キーエンス)。

直近1年間に株価は2割強上昇した。時価総額は約15兆900億円で、日本株全体で3位。直近1年間の株価上昇率は2位のソニーグループを上回り、時価総額は同社(約15兆8500億円)と並びつつある。

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