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ドル・円下落、米利上げ打ち止め観測でドル売り-ユーロ1年ぶり高値 - ブルームバーグ

東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=132円台前半に下落。米国で予想を下回る生産者物価指数(PPI)や増加に転じた新規失業保険申請件数などを受けて利上げ打ち止め観測が強まり、ドル売り圧力が続いている。欧州の利上げ継続観測を背景にユーロが買われ、対ドルで1年ぶりの高値を付けた。

 
  • ドル・円は午前11時31分現在、前日比0.2%安の132円36銭
    • 13日の海外市場では一時132円02銭まで下落
  • ユーロ・ドルは一時0.3%高の1ユーロ=1.1075ドルと、2022年4月以来のユーロ高値

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジストは「米国の利上げ打ち止めや景気悪化によるドル安がテーマになる中、ドル・円の下落も緩やかに進む」と話す。その上で「ドル売りの相方として序列が高いのはユーロ。ユーロが買われてドルが売られる動きもドル・円に影響している」と指摘する。

ドル・円の推移

  3月の米PPIは前月比0.5%低下した。市場予想中央値は横ばいだった。前年同月比も2.7%上昇と過去2年余りで最も低い伸び。消費者物価指数( CPI)に続き、インフレピークアウトの期待を高めた。また、先週の新規失業保険申請件数は前週比1万1000件増の23万9000件と、3週間ぶりに増加に転じた。

  野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げは実施されても5月で終了との見方になりやすいと言い、「今晩の米小売売上高など引き続き経済指標次第だが、全体的にドルが重い。ドル・円も昨晩のようにもう一度、132円割れを試しに行くような展開は生じ得る」とみる。

  13日の外国為替市場では、米国の利上げ打ち止め観測と欧州の利上げ継続 観測を背景に、ユーロが対ドルで上昇。14日のアジア時間もその流れが続いている。後藤氏は「リスクセンチメントの変わり目から、ドルは対円より対豪ドルや対ユーロなどでドル安になりやすく、ドル・円は他の通貨に比べてドル安の勢いが鈍い面もある」と指摘した。

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