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JPモルガン、預金残高が予想外に増加-通期純金利収入予想引き上げ - ブルームバーグ

米銀JPモルガン・チェースは、通期の純金利収入見通しを引き上げた。1-3月(第1四半期)末の預金残高は予想に反し昨年末時点から増加した。

  14日の発表によると、1-3月の純金利収入は49%増の207億ドル(約2兆7000億円)と、アナリスト予想を上回った。同行は通期の純金利収入見通しを約810億ドルと、1月時点予想の730億ドルから引き上げた。ただ、通期見通しには「不確実性をもたらす大きな要因」がなおあると付け加えた。

  3月末時点の預金残高は2兆3800億ドルと、昨年12月末の2兆3400億ドルから2%増えた。より高い利回りを求める顧客が預金から資金を動かすも傾向もあったが、それを上回る新たな資金流入があったことがうかがえる。

JPMorgan Expects NII Surge | Biggest US bank raises guidance for 2023

  ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は発表資料で「米経済は引き続き、総じて堅調だ。消費者は支出を続けておりバランスシートも健全で、企業も良い状態にある」と指摘。その上で「しかしながら、過去1年にわたり当行が見守ってきた波乱の前兆は依然として見えており、銀行業界の問題がこうしたリスクに加わった」と指摘した。

JPMorgan Chase & Co. Chief Executive Officer Jamie Dimon Interview

ジェイミー・ダイモンCEO

Photographer: Marco Bello/Bloomberg

  JPモルガン株はニューヨーク市場開場前の時間外取引で一時5.9%高となった。

  同行は不良債権引当金を11億ドル積み増した。1-3月損益には証券投資による8億6800万ドルの損失が含まれる。

  市場業務からの収入は減少。債券トレーディング収入は前年同期から変わらず、株式トレーディング収入は12%減となった。ジェレミー・バーナム最高財務責任者(CFO)は2月に、前年の第1四半期トレーディング収入は「異例の強さ」だったと指摘していた。

  調整後経費のガイダンスは1月時点の約810億ドルを据え置いた。1-3月の金利外費用は201億ドルとアナリスト予想を下回った。

参考記事:

原題: JPMorgan Boosts NII Outlook as Deposits Unexpectedly Rise (2) JPMorgan Boosts NII Outlook as Deposits Unexpectedly Rise (1) JPMorgan Deposits Unexpectedly Rise as Firm Raises NII Outlook(抜粋)

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